前回の更新からだいぶ期間をあけてしまい、申し訳ありません。
8つの遺伝子については、改めてqPCRで測定し直したところ、テアニン存在下でそれほど発現量におおきな差が出なかったため、遺伝子の絞り込みからやり直しました。
その結果、yrbDという遺伝子はテアニン存在下で大きく発現量が増加することが判明したため、yrbDのプロモーター領域の下流にlacZを挿入した枯草菌を作成しました。(ここに手間取り更新が遅れておりました)
作成した変異体を塩化アンモニウムを窒素源として培養し、途中でテアニン、水、グルタミン酸を添加して0時間後から4時間後まで1時間おきにサンプリングして、色素を用いてlacZの発現量を測定したところ、テアニンを添加したときの発現量は他の条件と比較して40倍ほど差があることが判明しました。
グルタミン酸やテアニンを加える代わりに水を添加(窒素源は塩化アンモニウムのみ)したものや、グルタミン酸とテアニン両方を添加したものなどを加えて、8つの候補遺伝子の発現をqPCRで調べました。
水のみを添加したものと比較したところ、グルタミン酸による抑制ではなく、テアニンによって発現されていそうな遺伝子はあると考えられます。しかし、やはり窒素源としてテアニンよりグルタミン酸が優先されるためか、グルタミン酸存在下でうまく発現しませんでした。
考察がまとまり次第また報告いたします。
RNA解析の結果が出ました。テアニンを窒素源とする時に発現量の多い遺伝子が、テアニンによって誘導されたものではなく「グルタミン酸が無いことによる」ものである可能性が否めないので、理由を検証するための実験をGW中に行います。
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