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フタホシコオロギ食用化プロジェクト!

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SUCCESS
三戸太郎、渡辺崇人
徳島大学、准教授/徳島大学、助教
支援総額: 592,600 円
目標金額: 500,000 円
達成率
118 %
サポーター
73
残り時間
終了
募集期間は終了しました

目標金額を達成しました!

皆様ありがとうございます!温かい御支援のおかげで目標金額を達成することができました。予想を超える速さで達成することができて驚いているのと同時に、良いものを開発しなければと身が引き締まる思いです。今回のプロジェクトでは、食用コオロギというニッチな研究であるにもかかわらず、様々な方から支援を頂けたことが大変励みになっております。昆虫食が広く社会に受け入れられ、その中でも特にフタホシコオロギが最もメジャーな食料となるように頑張っていきたいと思います。まだまだチャレンジ期間は残っておりますので、今後とも御支援をよろしくお願いいたします。



残りの期間ではセカンドゴールとして、80万円を目指したいと思います。こちらの支援金はアメリカでのコオロギベンチャー企業(EXOやSix foods等)の視察に充てさせて頂きたいと考えています。以前から一度は視察へ行きたいと思っておりましたが,そのような旅費を支出できる研究費はなく,断念しておりました。実際に大量飼育している現場でどのような飼育装置を用いているかを知ることで,より実用的な装置にできるはずです。新たなリターンも考案中ですので、ぜひご検討下さい!

academist スタッフからの一言
食用コオロギの継続的な供給を目指して

柴藤亮介

フタホシコオロギを用いた昆虫の発生研究の経験を持つ三戸准教授と渡辺助教は、この度「昆虫食」という新しい研究分野に挑戦することを決めました。果たしてフタホシコオロギは、2050年の人類を支える食料になり得るのでしょうか。未来の食生活を開拓するお二人の研究にご注目ください!

注目を浴びる昆虫食

近年、世界的な人口増加による将来的な食糧不足の問題が取り上げられるようになってきました。2050年には、世界人口が90億人に達すると言われており、深刻な食糧不足が懸念されています。この問題に対して、2013年に国連食糧農業機関(FAO)から報告書「Edible insects Future prospects for food and feed security」が出されました。要約すると、昆虫を養殖して不足する食糧を補おうという提言です。

昆虫は栄養素の面から見ても、高タンパク質、低カロリーでヘルシーな食糧であると言えます。この報告書では、いくつかの種類の昆虫が取り上げられていますが、その中でも注目されているのがコオロギです。実際に、ヨーロッパやアメリカではコオロギを使った食品を販売する会社も起ち上がり、大きな注目を集めています。

フタホシコオロギの可能性

一言でコオロギといっても、エンマコオロギやタンボコオロギなど、さまざまな種が存在します。現在食用として養殖されているのは「ヨーロッパイエコオロギ」ですが、私たちは熱帯原産の「フタホシコオロギ」に注目しています。以下の写真はフタホシコオロギの成虫です。翅の付け根に白い斑点が2つあることから「フタホシ」と名付けられました。

ヨーロッパイエコオロギとの違いは、体の大きさです。成虫同士を比べると、フタホシコオロギの方が一回りから二回りは巨大です。体が大きいこともあり、栄養面でもフタホシコオロギの方が優れていると考えられます。一方、飼育にはヨーロッパイエコオロギの方が水の必要量が少ないことや、長生きすることから、飼育の手間が少なくてすみます。この飼育のしやすさから、養殖にはヨーロッパイエコオロギが用いられていますが、私たちは大きさや栄養面で優れているフタホシコオロギを食用として利用可能にしたいと思っています。

フタホシコオロギを大規模飼育したい!

私たちは、これまでにフタホシコオロギを用いた昆虫の発生研究を行ってきていたため、既に小規模での飼育をしています。基本的なセットは、コオロギの隠れ家としての卵ケース、水とエサのシャーレです。新鮮な水とエサが必要なので毎日補給しつつ、水のシャーレは3日に1回のペースで新しくしています。また、糞や脱皮の抜け殻が出るので1週間に1回は新しい飼育箱に引っ越しています。すこし面倒ではあるものの、小規模で飼育する場合は問題ありません。

しかし、食用として大規模に飼育、養殖するには現在の方法では手間もコストもかかりすぎます。そこで今回、大規模飼育を目指したフタホシコオロギの自動飼育装置を開発していきたいと考えています。

開発のファーストステップの実現へ

開発の第一ステップとして、「自動で水を飼育箱に供給するシステム」と「掃除が極力必要なく、コオロギの回収が容易な飼育箱」の開発を行います。

①自動で水を飼育箱に供給するシステムの開発
給水ポンプを用いて配管内に水を循環させ、そこから各飼育箱に細い管で水を引きます。コオロギは水を直接飲めないので、引いてきた水を紙、布、スポンジに染み込ませて与える予定です。


②掃除が極力必要なく,コオロギの回収が容易な飼育箱の開発
飼育箱には透明なプラスチックやアクリルを用いる予定です。また掃除の手間を減らすために,糞やゴミが一カ所に集まるような仕掛けを考えています。さらに,コオロギを効率的に回収するためには上へのぼるというコオロギの習性を利用できないかと考えています。

この2点をクリアできた後には、エサの自動供給システムやLEDを利用した光環境制御システムを開発し、効率よく大規模にフタホシコオロギを飼育できるようなシステムを構築したいと考えています。同時に、食用とする訳ですから、どのようなエサを与えればよりおいしいコオロギになるのかという検討も進めていきます。

研究費サポートのお願い

しかし、昆虫食の研究は一般的ではなく、なかなか研究費を獲得することができません。そこで今回、皆さまに
①自動で水を飼育箱に供給するシステム
②掃除が極力必要なく,コオロギの回収が容易な飼育箱
の試作品を作製するためのご支援をお願いしたいと考えています。集まった研究費は、水循環のためのポンプや配管、飼育箱の作製に使わせていただく予定です。また、試作品を作製するには私たちには技術がありませんので、外注することになりますが、その費用も必要です。

昆虫食は食糧問題の解決策であるとともに、ヘルシーなスーパーフードとして世界中で注目されています。イナゴの佃煮などの伝統的な昆虫食もある日本から、さらに大きな流れを一緒に起こしていきませんか?私たちの目標,趣旨に賛同していただける方からのご支援お待ちしております!

挑戦者の自己紹介

三戸太郎、渡辺崇人

三戸太郎(MITO Taro)
昆虫の個体発生の仕組みについて、ゲノムや遺伝子の働きに着目して研究を行っています。昆虫の進化を理解することが大きな目標ですが、その過程で昆虫研究の様々な可能性について思考をめぐらせています。
渡辺崇人(Watanabe Takahito)
私はこれまでフタホシコオロギを用いて昆虫の発生研究を行ってきました。最近では,コオロギを用いた応用面での研究をしたいと考えており,今回のプロジェクトを立ち上げました。実家が飲食店を営んでいるということもあり,「食べる」ということに大きな思い入れがあります。このプロジェクトを皮切りにコオロギを有効活用する研究を始めていきたいと思います。

研究計画

時期 計画
2016年04月〜05月末 クラウドファンディングに挑戦
2016年07月〜08月 機器類の選定と購入
2016年08月 研究開始
2016年秋 東京虫食いフェスに参加
2017年03月 応用動物昆虫学会

リターンの説明

リターンの金額に加え、追加支援をすることができます。追加支援分には消費税がかかりません。
1,100 円 (税込)
注目のリターン : コオロギ研究日誌(電子版)

フタホシコオロギ大量飼育のリアルを全4回に渡り電子ファイルでお届けします。フタホシコオロギの最先端をぜひお楽しみください。

リターン内容

コオロギ研究日誌(電子版)

12人のサポーターが支援しています (数量制限なし)

3,300 円 (税込)
注目のリターン : オリジナルコオロギパウダー(レシピ付)

おいしく育てた(?)コオロギを粉末状に加工してお送りします。レシピとともにお送りいたしますので,新しい味をお楽しみください。

リターン内容

オリジナルコオロギパウダー(レシピ付) / コオロギ研究日誌(電子版)

24人のサポーターが支援しています (数量制限なし)

5,500 円 (税込)
注目のリターン : フタホシコオロギTシャツ

フタホシコオロギの顔がドアップでプリントされたオリジナルTシャツを着て、街へ繰り出してみませんか?コオロギの迫力を存分に表現すべく色はブラック限定です。サイズはS,M,L,XLからお選び頂けます。

リターン内容

フタホシコオロギTシャツ / オリジナルコオロギパウダー(レシピ付) / コオロギ研究日誌(電子版)

18人のサポーターが支援しています (数量制限なし)

11,000 円 (税込)
注目のリターン : サイエンスカフェ参加権

ご支援いただいた皆様と顔を合わせて、プロジェクトの進行状況の報告とざっくばらんな議論を行いたいと思います。それに加えて、今回のプロジェクトで飼育したコオロギのパウダー等の試食を計画しています。徳島大学で2016年12月頃に開催の予定ですが、日程の都合等で参加できなかった方には、当日使用したスライドをPDFでお送りします。

リターン内容

サイエンスカフェ参加権 / フタホシコオロギ試食会参加権 / オリジナルコオロギパウダー(レシピ付) / コオロギ研究日誌(電子版)

13人のサポーターが支援しています (数量制限なし)

33,000 円 (税込)
注目のリターン : オリジナルコオロギ標本(解説付き)

フタホシコオロギ(黒眼と白眼の二匹)のオリジナル標本を簡単な解説を添えてお送りいたします!フタホシコオロギの美しいアスペクト比をお楽しみください。

リターン内容

オリジナルコオロギ標本(解説付き) / オリジナルコオロギパウダー(レシピ付) / コオロギ研究日誌(電子版)

2人のサポーターが支援しています (限定 5 個)

55,000 円 (税込)
注目のリターン : コオロギ育成システムにお名前掲載

コオロギ育成箱の近くに、支援者の皆さまのお名前を「Vision Sharing Partner」として記載した額縁を飾ります。コオロギ食の普及の第一歩となる研究に、あなたの名前を刻んでみませんか?

リターン内容

コオロギ育成システムにお名前掲載 / オリジナルコオロギ標本(解説付き) / サイエンスカフェ参加権 / フタホシコオロギ試食会参加権 / フタホシコオロギTシャツ / オリジナルコオロギパウダー(レシピ付) / コオロギ研究日誌(電子版)

4人のサポーターが支援しています (限定 3 個)

330,000 円 (税込)
注目のリターン : Vision Sharing Partner

直筆のお礼のメッセージを2名様限定でお届けします。また、Vision Sharing Partner として研究室にお名前入りの額縁を掲載します。肺移植の研究を長期的に応援していただけると嬉しく思います。

リターン内容

直筆のお礼のメッセージ / 研究室にお名前いりの額縁を掲載 / 論文の謝辞にお名前掲載 / 学会資料にお名前掲載 / 学会講演資料 / サイエンスカフェ参加チケット

0人のサポーターが支援しています (限定 2 個)

このプロジェクトは、 2016年04月04日(月) 01時00分 から 2016年05月31日(火) 10時00分 までの間に目標金額500,000円を達成した場合のみ、決済が確定します。
お支払について
お支払にはクレジットカード(VISA, Mastercard)、銀行振込、コンビニ決済、Pay-easy、PayPalをご利用頂けます。
追加支援について
リターンの金額に加え、追加支援をすることができます。追加支援分には消費税がかかりません。
セキュリティについて

当サイトは SSL 暗号化通信に対応しております。入力した情報は安全に送信されます。

1,100 円(税込)

コオロギ研究日誌(電子版)

12 人 が支援しています。
(数量制限なし)

3,300 円(税込)

オリジナルコオロギパウダー(レシピ付)

24 人 が支援しています。
(数量制限なし)

5,500 円(税込)

フタホシコオロギTシャツ

18 人 が支援しています。
(数量制限なし)

11,000 円(税込)

サイエンスカフェ参加権

13 人 が支援しています。
(数量制限なし)

33,000 円(税込)

オリジナルコオロギ標本(解説付き)

2 人 が支援しています。
(限定 5 個)

55,000 円(税込)

コオロギ育成システムにお名前掲載

4 人 が支援しています。
(限定 3 個)

330,000 円(税込)

Vision Sharing Partner

0 人 が支援しています。
(限定 2 個)

注目のプロジェクト一覧
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