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相模湾のマイクロプラスチック汚染実態を明らかにしたい!

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SUCCESS
三島聡子
神奈川県環境科学センター、主任研究員
支援総額: 1,085,300 円
目標金額: 1,000,000 円
達成率
108 %
サポーター
57
残り時間
終了
募集期間は終了しました

目標金額を達成しました!

ご支援していただきました皆様、目標金額に達しました。
ご支援ありがとうございました。また、皆様にマイクロプラスチックについて関心を持っていただいて嬉しく思っております。

生態保全や漁業資源保護の観点から神奈川県にとって重要な場所、相模湾のマイクロプラスチック汚染実態について、参加型の調査によって多くのデータを集め、相模湾全体のマイクロプラスチック材質・形態別漂着量の分布を明らかにし、マップを作成いたします。
このマップをもとにさらに研究を進め、発生源を明らかにし、マイクロプラスチックを削減施策に役立てたいと考えております。
皆さまのご支援は、採集道具の購入やマイクロプラスチックの材質および形態分析などに使わせていただきます。

今後も進捗状況などの発信いたしますので、どうぞよろしくお願いします。

academist スタッフからの一言
みんなでマイクロプラスチックを採集し、分布状況をマップで一覧に

田中奈穂美

近年問題になってきたマイクロプラスチックによる海洋汚染。三島さんは、この問題解決の第一歩は、その汚染実態を明らかにすることだと言います。今回のプロジェクトでは、神奈川県民のみなさまにご協力いただいて相模湾のマイクロプラスチックを採集し、分析することで、相模湾全体のマイクロプラスチックの材質・形態別漂着量の分布マップを作成することに挑みます。一人でも多くの方々にこの問題を知っていただき、関心を持つきっかけになって欲しいと願う三島さんたちの挑戦に、応援をお願いします。

私たちの生活によって生じるマイクロプラスチック

マイクロプラスチックとは5mm以下のプラスチック粒子で、樹脂原料のレジンペレットやプラスチックごみが細片化したものなど材質はざまざまです。発生原因は、私たちの生活のなかにあります。道端のプラスチックコーンや、庭の人工芝の破片、台風の日にベランダから落ちた洗濯バサミ......。そんな身の回りのプラスチックが、車に引かれたり踏まれたりすることで粉々になったり、紫外線によって劣化・分解されることで微細化されます。その後一部のプラスチック片は、雨などで流され、川を通して最終的には海へ運ばれているのです。海洋中のマイクロプラスチックの総量は約5兆個とも見積もられています。

このマイクロプラスチックが生物に与える影響については、全容は明らかになっていません。しかし、海鳥や亀、魚などが誤ってマイクロプラスチックを飲み込む問題が生じています。また疎水性で表面の凹凸が多いマイクロプラスチックには、一部の有害物質が吸着しやすく、この物質を生物が飲み込みことによって生じる影響についても懸念されています。

同一湾内でも海岸によって異なるマイクロプラスチックの漂着量

鎌倉市由比ヶ浜に打ち上がったクジラの体内からプラスチック片が見つかったことをきっかけに、神奈川県は「かながわプラごみゼロ宣言」を発表し、SDGsの推進として海洋汚染、特にマイクロプラスチック問題に取り組んでいます。県全体でレジ袋の利用廃止・回収などを進め、2030年までのできるだけ早期にリサイクルされない、廃棄されるプラごみゼロを目指します。

相模湾は、生態保全や漁業資源保護の観点から神奈川県にとって重要な場所です。同時に県民の憩いの場でもあります。そこで、神奈川県環境科学センターでは、相模湾内の4箇所と東京湾1箇所の海岸に漂着したマイクロプラスチックを採集、分析し、その材質・形態別漂着量の分布を明らかにする研究を行ってきました。具体的には、海岸に40cm四方の区画を設定し、厚さ3cmの砂を削り取ります。その後、篩い分けや比重分離を行い、ピンセットでマイクロプラスチックを採集、顕微鏡による形態記録やFTIR(フーリエ変換赤外分光光度計)による材質判別の分析を行います。

その結果、予想に反し、漂着しているマイクロプラスチックは、地域ごとに材質や量が異なることが明らかになってきました。たとえば、久里浜ではポリスチレン(PS)が、高浜台ではポリエチレン(PE)がもっとも多く漂着しています。これらのマイクロプラスチックは主に川によって運ばれるため、それぞれの海岸に注ぎ込む川の上流での発生源の違いなどにより、このような差が生じていると考えられます。

参加型の調査によってマイクロプラスチックの汚染実態を明らかに

より多くのデータを集め、相模湾全体のマイクロプラスチック材質・形態別漂着量の分布を明らかにし、マップとして一覧にできれば、地域差を一目で判別することができます。このマップをもとに研究を進めることで、発生源を特定し、マイクロプラスチックを削減するための施策を考えることも可能になるかもしれません。しかし、限られたセンターの職員だけでは、相模湾全体の海岸を調査することは難しい状況です。

そこで神奈川県民のみなさまの力をお借りし、相模湾の海岸に漂着しているマイクロプラスチックを採集・調査することができないかと考えました。採集方法は、誰もができるよう一部簡略化し、センターから必要な道具(シャベル、篩、ピンセット等)をすべて貸し出します。この簡略化した方法でも、分析データとして問題がないことを確認しています。

採集したマイクロプラスチックは、センターまでお持ちいただきます。その後分析を行い、集めたデータをもとに、相模湾沿岸を網羅したマイクロプラスチックの材質・形態別漂着量の分布マップを作成し、HPで公開するなど広く周知します。

研究費サポートのお願い

一人でも多くの方にこの活動を周知し、調査に参加していただきたいという思いからクラウドファンディングに挑戦しました。実際に海岸でマイクロプラスチックの採集を行うことや、みなさまのご協力のもとに作成した分布マップを見ることが、この問題に少しでも関心を持つきっかけになれば嬉しいと考えています。今回いただいた研究費は、より多くの採集道具の購入や採集方法の説明会実施費用、またマイクロプラスチックの材質および形態分析に使用予定です。

作成したマップを広く公開した後は、現在取り組んでいる路上に落ちているプラスチック片の測定や、川に含まれるマイクロプラスチックの分析などの研究結果と合わせ、発生源対策を進めていきます。

近年、問題になってきたマイクロプラスチックによる海洋汚染。まずは汚染実態を明らかにすることが、この問題解決の第一歩になると考えています。また、神奈川県の相模湾で得られた研究成果が、他の地域でのマイクロプラスチック問題の解決にも役立つことと思います。ご支援のほどどうぞよろしくお願いいたします。

***
調査への参加は随時受け付けています。
調査対象は相模湾に限りますが、神奈川県以外にお住まいの方々のご参加も歓迎いたします。
ぜひご家族やご友人と一緒に、自由研究の題材などとしても取り組んでくださると嬉しいです。

参加を希望される方は、下記までご連絡をお願いします。
調査場所が偏らないように調整していただく場合がありますので、ご了承ください。

神奈川県環境科学センター マイクロプラスチック研究チーム
電話番号: 0463 - 24 - 3311
受け付け時間: 9:00 - 17:00

調査方法の詳細や採集道具の貸し出し方法について、ご案内いたします。
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本プロジェクトは目標金額の1,000,000円を達成した場合、その後の支援募集を停止する可能性がございます。
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挑戦者の自己紹介

三島聡子

神奈川県環境科学センター・主任研究員の三島聡子(みしまさとこ)と申します。大学では工業化学を学び、その後は通商産業省(現:経済産業省)にて「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律」(化審法)に携わる仕事をしていました。その後本センターに転職し、神奈川県の環境保全や県民への環境問題の教育・啓発活動に取り組んでいます。また本センター在職中に工学博士を取得しました。現在は、マイクロプラスチックの分布マップ作成のほか、マイクロプラスチックに吸着する有機フッ素化合物に関する研究を進めています。

研究計画

時期 計画
2019年7月 クラウドファンディング挑戦
2019年8月 クラウドファンディング終了
〜2020年2月 県民参加によるマイクロプラスチックの採集・分析
〜2020年3月 相模湾におけるマイクロプラスチックの材質・形態別漂着量の分布マップ作成

リターンの説明

リターンの金額に加え、追加支援をすることができます。追加支援分には消費税がかかりません。
1,100 円 (税込)
注目のリターン : 研究報告レポート(PDF)

研究の詳細な進捗などをレポートにまとめてお送りします。レポートには本プロジェクトで作成したマップも載せます。

リターン内容

研究報告レポート(PDF)

15人のサポーターが支援しています (数量制限なし)

3,300 円 (税込)
注目のリターン : マイクロプラスチックの厳選写真(10枚)

採集したマイクロプラスチックを顕微鏡で撮影した写真のうち、厳選10枚(電子)を送付します。

リターン内容

マイクロプラスチックの厳選写真(10枚) / 研究報告レポート(PDF)

8人のサポーターが支援しています (数量制限なし)

5,500 円 (税込)
注目のリターン : Webサイトにお名前掲載

作成した相模湾におけるマイクロプラスチックの材質・形態別漂着量の分布マップをHPに掲載する際、そのWebページに謝辞としてお名前を掲載いたします。

リターン内容

Webサイトにお名前掲載 / マイクロプラスチックの厳選写真(10枚) / 研究報告レポート(PDF)

8人のサポーターが支援しています (数量制限なし)

11,000 円 (税込)
注目のリターン : 神奈川県の科学技術関係のHP「サイエンスインフォメーション」へのお名前掲載

神奈川県の科学技術関連情報を発信するホームページ「サイエンスインフォメーション」へ今回のプロジェクトおよび支援者のみなさまのお名前を掲載します。

リターン内容

神奈川県の科学技術関係のHP「サイエンスインフォメーション」へのお名前掲載 / Webサイトにお名前掲載 / マイクロプラスチックの厳選写真(10枚) / 研究報告レポート(PDF)

6人のサポーターが支援しています (数量制限なし)

22,000 円 (税込)
注目のリターン : 調査報告会にご招待(特典付き)とマイクロプラスチック分析見学

2020年3月頃に神奈川県環境科学センターで実施する調査報告会にて、完成したマップ、神奈川プラごみゼロ宣言クジラバッジ、およびエコバックを進呈します。(会場までの交通費は含まれませんのでご留意ください。)なお、調査報告会にご欠席の場合、完成したマップ、神奈川プラごみゼロ宣言クジラバッチ、およびエコバックをお送りします。

リターン内容

調査報告会にご招待(特典付き)とマイクロプラスチック分析見学 / 神奈川県の科学技術関係のHP「サイエンスインフォメーション」へのお名前掲載 / Webサイトにお名前掲載 / マイクロプラスチックの厳選写真(10枚) / 研究報告レポート(PDF)

4人のサポーターが支援しています (数量制限なし)

27,500 円 (税込)
注目のリターン : マイクロプラスチックの分析体験と研究室見学(1支援につき2名まで)

2020年2月1日(土)及び2月22日(土)に、神奈川県環境科学センターで実施するマイクロプラスチック分析体験にご招待いたします。1支援につき2名様までご参加可能ですので、ご家族やご友人とご出席ください。マイクロプラスチックを顕微鏡で観察したり、装置で材質を特定する分析過程を体験していただきます。(※海岸でのマイクロプラスチックの採集はありません。また、神奈川県環境科学センターまでの交通費等は自己負担をお願いいたします。)先着10組は、2020年2月1日(土)に、11組から20組までは、2月22日(土)にご参加いただくことを予定しています。

リターン内容

マイクロプラスチックの分析体験と研究室見学(1支援につき2名まで) / 調査報告会にご招待(特典付き)とマイクロプラスチック分析見学 / 神奈川県の科学技術関係のHP「サイエンスインフォメーション」へのお名前掲載 / Webサイトにお名前掲載 / マイクロプラスチックの厳選写真(10枚) / 研究報告レポート(PDF)

3人のサポーターが支援しています (数量制限なし)

33,000 円 (税込)
注目のリターン : マイクロプラスチックの海岸採集と分析体験、研究室見学(1支援につき2名まで)

2019年11月2日(土)(予備日:11月16日(土))に、神奈川県環境科学センターで実施するマイクロプラスチック分析体験にご招待いたします。当日は、海岸でマイクロプラスチックを採集し、採集したマイクロプラスチックを顕微鏡で観察したり、装置で材質を特定する分析過程を体験していただきます。1支援につき2名様までご参加可能ですので、ご家族やご友人とご出席ください。また、当日は分析に用いたマイクロプラスチック、神奈川プラごみゼロ宣言クジラバッチおよびエコバックをお持ち帰りいただけます。(会場の最寄り駅までは自己負担となりますが、最寄り駅から会場まではタクシーで送り迎えします。)なお、参加希望数によっては日程を変更させていただく可能性があります。調査報告会や研究室見学にご欠席の場合、完成したマップ、神奈川プラごみゼロ宣言クジラバッチ、およびエコバックをお送りします。

リターン内容

マイクロプラスチックの海岸採集と分析体験、研究室見学(1支援につき2名まで) / 調査報告会にご招待(特典付き)とマイクロプラスチック分析見学 / 神奈川県の科学技術関係のHP「サイエンスインフォメーション」へのお名前掲載 / Webサイトにお名前掲載 / マイクロプラスチックの厳選写真(10枚) / 研究報告レポート(PDF)

8人のサポーターが支援しています (数量制限なし)

55,000 円 (税込)
注目のリターン : 協会誌の謝辞でお名前紹介

本成果は、全国環境研会誌などの協会誌にて発表予定です。発表する際の資料の謝辞にお名前を掲載いたします。(※成果をまとめられるよう努力いたしますが、場合によっては掲載できない可能性もありますので、ご理解ください。)なお、調査報告会や研究室見学にご欠席の場合、完成したマップ、神奈川プラごみゼロ宣言クジラバッチ、およびエコバックをお送りします。

リターン内容

協会誌の謝辞でお名前紹介 / マイクロプラスチックの分析体験と研究室見学(1支援につき2名まで) / 調査報告会にご招待(特典付き)とマイクロプラスチック分析見学 / 神奈川県の科学技術関係のHP「サイエンスインフォメーション」へのお名前掲載 / Webサイトにお名前掲載 / マイクロプラスチックの厳選写真(10枚) / 研究報告レポート(PDF)

3人のサポーターが支援しています (数量制限なし)

110,000 円 (税込)
注目のリターン : センター内に掲示するパネルにお名前掲載

神奈川県環境科学センター内で、本成果を掲載するパネルにお名前を掲載いたします。なお、調査報告会や研究室見学にご欠席の場合、完成したマップ、神奈川プラごみゼロ宣言クジラバッチ、およびエコバックをお送りします。

リターン内容

センター内に掲示するパネルにお名前掲載 / 協会誌の謝辞でお名前紹介 / マイクロプラスチックの分析体験と研究室見学(1支援につき2名まで) / 調査報告会にご招待(特典付き)とマイクロプラスチック分析見学 / 神奈川県の科学技術関係のHP「サイエンスインフォメーション」へのお名前掲載 / Webサイトにお名前掲載 / マイクロプラスチックの厳選写真(10枚) / 研究報告レポート(PDF)

1人のサポーターが支援しています (数量制限なし)

330,000 円 (税込)
注目のリターン : 感謝状贈呈

神奈川県において、SDGsの推進や環境問題改善のためにご支援をいただいたことのお礼として、感謝状を贈呈します。なお、調査報告会や研究室見学にご欠席の場合、完成したマップ、神奈川プラごみゼロ宣言クジラバッチ、およびエコバックをお送りします。

リターン内容

感謝状贈呈 / センター内に掲示するパネルにお名前掲載 / 協会誌の謝辞でお名前紹介 / マイクロプラスチックの分析体験と研究室見学(1支援につき2名まで) / 調査報告会にご招待(特典付き)とマイクロプラスチック分析見学 / 神奈川県の科学技術関係のHP「サイエンスインフォメーション」へのお名前掲載 / Webサイトにお名前掲載 / マイクロプラスチックの厳選写真(10枚) / 研究報告レポート(PDF)

1人のサポーターが支援しています (数量制限なし)

このプロジェクトは、 2019年07月09日(火) 14時00分 から 2019年08月19日(月) 19時00分 までの間に目標金額1,000,000円を達成した場合のみ、決済が確定します。
お支払について
お支払にはクレジットカード(VISA, Mastercard)、銀行振込、コンビニ決済、Pay-easy、PayPalをご利用頂けます。
追加支援について
リターンの金額に加え、追加支援をすることができます。追加支援分には消費税がかかりません。
セキュリティについて

当サイトは SSL 暗号化通信に対応しております。入力した情報は安全に送信されます。

1,100 円(税込)

研究報告レポート(PDF)

15 人 が支援しています。
(数量制限なし)

3,300 円(税込)

マイクロプラスチックの厳選写真(10枚)

8 人 が支援しています。
(数量制限なし)

5,500 円(税込)

Webサイトにお名前掲載

8 人 が支援しています。
(数量制限なし)

11,000 円(税込)

神奈川県の科学技術関係のHP「サイエンスインフォメーション」へのお名前掲載

6 人 が支援しています。
(数量制限なし)

22,000 円(税込)

調査報告会にご招待(特典付き)とマイクロプラスチック分析見学

4 人 が支援しています。
(数量制限なし)

27,500 円(税込)

マイクロプラスチックの分析体験と研究室見学(1支援につき2名まで)

3 人 が支援しています。
(数量制限なし)

33,000 円(税込)

マイクロプラスチックの海岸採集と分析体験、研究室見学(1支援につき2名まで)

8 人 が支援しています。
(数量制限なし)

55,000 円(税込)

協会誌の謝辞でお名前紹介

3 人 が支援しています。
(数量制限なし)

110,000 円(税込)

センター内に掲示するパネルにお名前掲載

1 人 が支援しています。
(数量制限なし)

330,000 円(税込)

感謝状贈呈

1 人 が支援しています。
(数量制限なし)

注目のプロジェクト一覧
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