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哲学する初期キャリア女性のネットワークを作りたい!

槇野 沙央理、青田 麻未、津田 栞里

城西国際大学、非常勤講師/明治大学、非常勤講師/一橋大学、博士後期課程

挑戦期間

2021/10/20 - 2022/10/19

最終活動報告

2021/11/25 12:10:30

活動報告

5回

サポーター

98人

経過時間

2021/10/20 10:00:00

あなたが研究を通して成し遂げたいことはなんですか?

なぜ、学部、修士課程、博士課程と進んでいくにつれて、哲学を専門とする女性の数は相対的に減っていくのでしょう。私たちの活動の原点にあるのは、この問題意識です。各大学によって事情は少しずつ異なりますが、女性の比率が低いこと、それも学年が進むにつれて不均衡が激しくなっていくことは、哲学における全体的な傾向と言えます。

結果として、哲学科の女性教員の数が男性に匹敵するほど増えることはなく、またそのことが哲学の道に進もうとする女性の足を止めてしまう、という悪循環を生み出しています。ロールモデルの不在は、哲学を志した場合の自分の人生をまったく想像のつかないものにしてしまうからです。

もちろん、アカデミア全体の未来が不透明である現状において、男性の研究者もまた、育児・介護・単身赴任をめぐって、想像のつかない人生に困難を感じているでしょう。しかし、女性の場合にはその数の少なさゆえに、研究を継続していく中で生じる女性特有の悩みを分かち合う相手を探すことがなかなかできません。私たちはこの現状を変えるため、哲学する女性が互いを支え合うことのできるネットワークを作ることにチャレンジしています。

どのようなプロセスで実現しようとしていますか?

私たちは上記の現状に鑑み、哲学を志し研究する女性がロールモデルを発見し、日頃の研究活動のなかで感じている悩みや痛みを共有し合うことで共に解決策を考えることのできるネットワークを構築したいと考えています。

過去2回、この目的のためにイベントを開催した実績があります。

・2020年12月19日「女子学生のための哲学研究者ウィンタースクール」
・2021年3月22日、24日、26日「WOMEN: WOVEN Vol. 1」

それぞれのイベントでは、3名の登壇者をお呼びしてご自身の研究活動や、研究に従事する女性として考えることについてレクチャーを行なっていただきました。レクチャーのあとは、参加者全体でディスカッションをするネットワーキングタイムを設け、横の繋がりを作ることを試みました。これにより、大学院進学や研究に従事する女性を取り巻く環境について、大学などの所属機関の垣根を越えて問題共有をすることができました。

イベントのない期間でも、Slackを運営することで、各自の疑問を共有したり、互いに連絡を取ったりする場所を確保しています(現在の登録者:111名)。

現在取り組んでいる研究課題はなんですか?

哲学研究者を志す女性のネットワークを構築するために、私たちは以下の課題に取り組んでいます。

・イベント企画
2021年10月から2022年9月までの一年間で3回開催することを目標に、初期キャリアの研究者を招いたイベントの企画をしています。現在は、2021年12月に開催予定のイベントに向けた準備をしています。

・Slackコミュニティの運営
フェミニズムに関連する国際学会の紹介、女性の筆者に限定した書評執筆の募集、選択的夫婦別姓やパスポートの名義の手続き上の問題に関する意見交換を行いました。今後も、様々な「女性」たちがともに支え合うことができるような、より多様性のあるコミュニティを構築できるよう工夫していきます。

・ホームページの運営
イベントの報告やミーティングの議事録をホームページに掲載し、私たちの活動をより広く周知しようと努めてきました。クラウドファンディングの活動報告では、ホームページよりもさらに充実したコンテンツを掲載する予定です。

なぜacademistに挑戦していますか?

私たちの活動を持続可能なものにし、次の世代につなげたい。これが私たちがクラウドファンディングに挑戦する理由です。全国に点在する高等教育機関で哲学研究・教育に従事する上の世代の女性たちの経験や知識を集約し、次世代の女性たちへと継承すること、ゆくゆくはその成果を政策提言に結びつけていくことを目指しています。

また、私たちの挑戦の背景には、アカデミアを構成する様々な仕事が、しばしば無償あるいはよくて薄給という現状があります。この現状を変えることも、私たちの挑戦理由です。

支援金は、イベント登壇者への謝礼、画像使用料を含むホームページの制作費、コミュニティ内で万が一ハラスメント・差別発言等があった場合の弁護士等への法律相談料を含む運営費、原稿の執筆料などに活用させて頂く予定です。

活動報告欄では、登壇者の研究や活動の紹介、オーガナイザーが研究に従事する女性として日々感じていることを綴ったエッセイ、哲学分野で活躍する女性の研究紹介などの掲載を予定しています。これらのコンテンツは、将来的には、哲学研究者を目指す女性のためのハンドブックとして出版することを計画しています。

挑戦者の自己紹介

槇野 沙央理、青田 麻未、津田 栞里

WOMEN: WOVEN ホームページ

槇野:専門はウィトゲンシュタイン哲学です。2020年に学位をとり、今は首都圏で非常勤講師をしています。学生のときは自身の境遇についてあまり反省的ではありませんでした。しかし、だんだん周囲の身近な人たちの話を聞くうちに、自分がこれまで受けてきたことや、現に今自身が被っていることについて自覚が生じ、(大袈裟かもしれませんが)自己理解の大掛かりな編成が必要だと感じるようになりました。このWOMEN: WOVENという活動が、参加する個々人にとって、自分に必要な言葉を探せる場になったらいいと思っています。

青田:専門は環境美学。東京大学にて博士号取得後、現在日本学術振興会特別研究員PD(成城大学)、明治大学ほか非常勤講師。一児の母として子育てにも奮闘中。著書に『環境を批評する 英米系環境美学の展開』(春風社、2020年)。私の専門とする環境美学は1970年代ごろに生まれた新しい分野で、国内外問わず女性研究者が比較的多く活躍しています。その流れのなかで、私も自分らしい仕事をしながら貢献していければと思い、日々研究をしています。

津田:専門は近代ドイツ哲学、主に美学の創始者として知られるA. G. バウムガルテンの形而上学について研究しています。現在、一橋大学大学院博士後期課程在籍、日本学術振興会特別研究員(DC1)。この取り組みを通じて、女性研究者というラベルがもつポジティブさとネガティブさについて、改めて考えていきたいです。

研究計画

時期 計画
2021年10月 月額支援型クラウドファンディング開始
2021年11月 第3回イベントの企画ミーティング(登壇者やネットワーキングタイムのテーマ、日程等の決定)
2021年12月 第3回イベントの事前ミーティング(登壇者と一緒に当日の流れの確認)
2021年12月 第3回イベントの実施
2022年1月 第3回イベントの反省会と活動報告の作成・配布
2022年2月 第4回イベントの企画ミーティング
2022年3月 第4回イベントの事前ミーティング
2022年3月 第4回イベントの実施
2022年4月 第4回イベントの反省会と活動報告の作成・配布
2022年7月 第5回イベントの企画ミーティング
2022年8月 第5回イベントの事前ミーティング
2022年8月 第5回イベントの実施
2022年9月 第5回イベントの反省会と活動報告の作成・配布
2022年9月 月額支援型クラウドファンディング終了(ないし継続の検討)

リターンの説明

330 円/月 (税込)

注目のリターン : 活動報告閲覧権

活動報告閲覧権

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51人が支援しています。

(数量制限なし)

1,100 円/月 (税込)

注目のリターン : 活動報告閲覧権

活動報告閲覧権

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40人が支援しています。

(数量制限なし)

3,300 円/月 (税込)

注目のリターン : 活動報告閲覧権

活動報告閲覧権

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7人が支援しています。

(数量制限なし)

このプロジェクトは月額課金型のクラウドファンディングです。ご支援いただいた月から毎月末日に決済が発生いたします。
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330 円 (月額/税込)
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